2014年4月13日日曜日

カタツムリがやってきた。

キッチンの{友達}がまた増えた。

以前、アサリに紛れ込んでいたオオシロピンノという小さな小さな雄のカニを、
約6か月間飼育していたことがある。
名前はピノと名付け、台所に立つ度、
そのかわいらしい姿に心癒されたものだった。

7月に亡くなった時は、寂しくて、悲しくて、
こころにぽっかりと穴が開いた。
動物はその大きさは小さくても、その存在は
自分の中でどんどんと大きくなって
やがて唯一無二の存在となっていく。
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど・・・


今年の1月、それは、ピノがわが家へやってきた頃と同じ、
冬と春の間のちょっと肌寒い季節、
そのカタツムリは、レタスの上側の葉にくっついていた。
 
うすいクリーム色の、くるんとしたかわいい形。
カタツムリの赤ちゃんを見たのは初めてだった。



カタツムリといえば覚えがある。
幼少の頃、お墓参りに行く度、
決まって2-3センチの大きなカタツムリが、そのお墓のそばにいた。
幼心に、このカタツムリはこのお墓に住んでいるのだろうと思っていた。
時々、主のいない殻だけが落ちている時もあった。

そんな思いと、個人的にあのフォルムが好きということもあり、
カタツムリには親近感があった。

ピノの時と同じように、
まず、小さなタッパを用意して、カタツムリ用の簡易的な部屋を用意し、
急いでネットで飼育方法を調べた。

名前はデンデンムシから・・・でんこと名付けた。




でんこの寝床。


でんこは一日のだいたいを眠って過ごす。
わが家の猫たちもよく寝るが、
それ以上だ。

その寝姿がまたかわいい。
猫が丸まって寝る姿とよく似ている。


レタスが無くなったので、
3日ほど、白菜をあげていた。
その白菜もだいぶしおれてきたので、
昨日はその上にキャベツの葉を重ねてミルフィーユ状にした。

夜中、でんこはいつものようにキャベツを舐めて食していた。
その後、しおれて、やや先がクルンとなっている白菜のほうで眠りについた。
その姿がまたかわいいもので、
ちょうど布団にクルッっとくるまったような感じのポジションで
きもちよさそうに、眠っているのだ。








でんこの食事。


桜もだいぶ散ってきた、今日この頃。
長き冬眠から目覚め、
ちょくちょく動き回る姿を見せてくれるようになった。

ネット情報によると、
カタツムリはレタスが一番好きだという。
 なので、でんこの部屋には
レタスの葉をいつもミルフィーユ状にしてある。
考えてみれば、ベットがご馳走というのは
なんとも贅沢な環境ではないだろうか。
人間でいうところ、ヘンゼルとグレーテルの「お菓子の家」のようなものか。

初めて、カタツムリの食事を見ることができた。
葉をおいしそうに舐めている。
舐めたそばから、半透明な後頭部を緑の物体が通っていくのが見える。
今舐めて飲み込んだレタスの葉っぱだろう。
それは不思議な光景だった。

カタツムリはうんちもよくする。
部屋のあちこちに濃い緑色のものが ひっついているが、
それが排泄物だろう。


でんこは確実に成長している。
来た当初は4ミリくらいだったが、今は6ミリくらいだろうか。
後頭部に黒い筋のようなものが浮かび上がってきた。
体も薄いクリーム色から、やや茶褐色になってきた。